19 December,2006
POSTED14:51:47
LPレコードを収納する33cm四方のジャケットは、レコード盤に刻まれた音楽をたった一枚の絵で可視化してくれる、とても饒舌なビジュアルだったように思います。「ああ、これを買ったときはあんなことがあった」などと思い出すことも多く、個人的な思い出とも直結していたりします。
毎年一枚のアルバムを発売するミュージシャンにしてみれば、まさにその年を象徴するビジュアルなんだろうと思うわけですが、果たしてこれはミュージシャンだけの特権なのでしょうか?
10月にカレンダーの販売が始まる頃から、「今年はどんな年だったか」を振り返る機会も増えるわけですが、ビジネスマンが「自分が今年発売したアルバム(仕事上の成果の集大成)はこんな音楽を詰めて(業務内容)、こんなジャケットを描いて(ビジュアルイメージ)発売してみたんだけど、売れ行き(評価)はイマイチだったなあ」などと振り返ってみるのもなかなかオツだと思いませんか?
つまり、ビジネスマンといえども、毎年一枚の「アルバム」を発行しているのだと考えると、10年、20年と、そのビジュアルイメージの異なるアルバムを俯瞰してみたときに、「いろんなことやって面白かったなあ」と掴みやすいかもしれないな、と思うのです。同じ会社にずっと勤務する人でも、その時々の情勢、ポジション等でやることも変わりますから、自然とアルバムジャケットのイメージも違ったものになるはずです。もちろん仕事だけでなく、家庭のことなども総合的に描いてみるのもいいですね。
ミュージシャンが楽器、プロデューサ、その他様々な道具を駆使してアルバムを作り上げるように、ビジネスマンもPC、ネット、人間関係、業界特有の道具、などを武器に様々な「音楽」を奏でる、というわけです。
さて、みなさんは来年、どんな道具を使って、どんなユーザーに向けて、どんなアルバムを発売してみようと思いますか?そう考えるだけで少しだけわくわくしませんか?